バイブレーターの開発を描いた新作映画とTVシリーズ「ハ

 映画『いつか眠りにつく前に』や『お買いもの中毒な私!』など注目されたイギリス出身の俳優ヒュー・ダンシーが、新作映画『ヒステリア(原題)/ Hysteria』について語った。
 同作は、ビクトリア朝時代のロンドンに住む若き医者モーティマー(ヒュー・ダンシー)は、当時女性が突如引き起こす怒りや涙などの説明できないヒステリーの症例を研究をしている年配の医者ロバート(ジョナサン・プライス)のもとで働き始める。彼はそんなヒステリーの症例を持つ女性たちのために、ある日電気装置(バイブレーター)を開発していくというコメディ作品。映画は実際に過去に研究された症例など含め、バイブレーターが発明された過程を描いていく。キャストには、マギー・ギレンホール、ルパート・エヴェレットらも出演している。監督は映画『ボール・イン・ザ・ハウス / Ball in the House』のターニャ・ウェクスラーがメガホンを取っている。
 この映画のためのリサーチについて、ヒューは「この映画は実際に診察されていた症例をもとに描かれているんだけど、それらは精神分析学者フロイト等が現れる前の話なんだ。そしてこの症例は精神的というよりは、むしろ肉体的な診察といえるもので、それは子宮を動かしたりしながら、ヒステリーの症例を確認していくものなんだ。だから、僕ら(監督と俳優)も一つの症例だけでなく、多くの記録に残された症例をリサーチすることになった。ただ僕自身が不思議だと思ったことは、この映画が描かれている19世紀になるまで男女の関係において、明らかに女性もセックスを楽しんでいることに男性は気付いているはずなのに、実際になぜ女性がセックスを楽しんでいるか全く男性がわからなかったことには驚かされたよ」と話した。
 若き医者モーティマー(ヒュー・ダンシー)は、独立した女性シャーロット(マギー・ギレンホール)と恋に落ちることについて「モーティマーは、医者としての理想を持って仕事をしていたが、結局それが何ももたらせなかったことに気付き、利益をもたらすロバートのもとで働き始めるんだ。だから、最初に貧しい人々を手助けしているシャーロットのような女性と対立することになるんだ。だが、そんな彼も徐々に変わり始めていくんだよ……」と語る通り、バイブレーター発明だけでなく、モーティマーとシャーロットのロマンスも、この映画の見所になっている。
 ルパート・エヴェレットとの共演については「ルパートとのシーンは、撮影最後の週に行われたんだ。僕はそれまでの撮影ですごく疲れていたけど、そんな僕の疲れを吹き飛ばすような存在になったのが、ルパートだったんだ!」とルパートとの共演を楽しんだようだ。さらに彼は「確かにこの映画では、バイブレーターの開発を題材に扱っているが、映画自体はすごく真面目に描かれていて、ターニャ監督もかなり注意深く俳優(ルパート・エヴェレットやジョナサン・プライス)をキャスティングしたと思っている」とヒューが語る通り、演技派の俳優が真剣な演技で診察していることで、余計に滑稽に感じられる。さらにヒューは、この映画には下ネタのジョークがたくさんあるため、撮影中は真剣な顔をとどめて診察しているシーンが大変だったことも明かした。
 最後にヒューは、映画『羊たちの沈黙』などでおなじみのハンニバル・レクターを描いたテレビドラマ「ハンニバル(原題)/ Hannibal」で、FBI捜査官を演じることになったことについて「このドラマでは、残酷な犯罪よりも、むしろ追跡する側と追跡される側の両面の心理をしっかり探索して、トマス・ハリスが執筆した原作のようにバランスの取れた作品にしたいと思っているんだ」と視聴者の期待を膨らませるコメントを残した。今後、彼のテレビでの活躍が楽しみだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
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by pachifu | 2012-04-08 18:40