RIM、アップルのnano-SIM戦略に「異議あり!!」

 カナダのResearch In Motion(RIM)が標準化団体に対し、次世代の「nano-SIM」カード仕様をめぐる争いでAppleが取っている戦術に関する苦情を書簡にして送った。同社はNokiaとともに、Appleの主張に疑いをもたせようともくろんでいるようだ。
 RIM、Nokia、Motorola Mobilityの3社とAppleの見苦しい戦いは、ますますひどくなっている。nano-SIM(正式名称は「4FF(fourth form factor)」)と呼ばれる新たな小型SIMカードの規格としてどちらの提案が採用されるかが、紛争の焦点となる。
 両陣営がそれぞれ出した提案は、標準化団体ETSIが審議し、3月29日および30日に投票を行う。
 3月28日に同団体へ送付されたRIMの書簡には、ここ数日の間、1企業の複数の社員が所属会社名を変え、まったく別の企業の代表を装って会議に参加しているケースを目撃したと書かれている。RIMによれば、技術標準策定組織の会期中に代理投票を行うのは許されない行為だという。
 書簡の中で特に言及されている4つの事例のうち3つまでは、Appleの社員がそれぞれBell Mobility、KT Corp、SK Telekomの代表として参加申請していたそうだ。代理投票は許可されていないため、彼らは仕様策定手続きにかかわるべきではないとRIMは主張した。
 Appleの提案は、携帯電話事業者らから支持を得ていると報じられている。
 RIMが書簡で表明した不満についてAppleおよびETSIにコメントを求めたものの、回答は得られなかった。ETSIの広報担当者は28日、投票が行われたときには声明を発表すると述べた。
 RIMが苦言を呈する書簡を送った一方で、Nokiaもまた、Appleと同社の提案に対して攻撃的な構えを見せている。同社は28日に、Appleは標準化プロセスを乱用しており、同社の提案が通った場合はnano-SIM標準を受け入れないとの意向を表明した。
(Mikael Ricknas/IDG News Serviceロンドン支局)
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by pachifu | 2012-03-31 03:22